尊厳死を考えるきっかけになった事件
2005年3月富山県射水市民病院で、末期ガン患者の人工呼吸器が医師によって外される死亡事件がありました。
警察は事件当初「殺人罪」の立件を視野に捜査、起訴しましたが患者の延命治療や家族の介護ノイローゼ等マスコミの連日の報道によって、公に知らされることになり、世論が医師の行為をやむをえないと後押しされるように検察は「殺人罪」について不起訴としました。
この事件をきっかけに国会でも法制化される流れになりましたが、「人の生き方そのものが、法律によってどう生きろと決まってない、にも関わらず、人の死に方を法律で決めるのはおかしい」と云った主張もあり憲法の基本的人権の尊重にあたる等の理由で、現在でも進んでないのが現状です。
民主主義国家、色々な考えもありますが、尊厳死についても基本的人権の尊重にあたるのではないかと個人的には考えております、医療の発展と治療の高度化の歪みの問題ではないでしょうか。