公私混同をやめる
中小企業の社長さんで 経営に関して 公私混同は一切ないと断言できる方は 数少ないと思われます どの社長さんにおかれても この会社の最終的な責任は自分にある いざという時には私財を投げ打ってでも責任を取る だから 多少の飲み食いぐらいは大目にみてくれよと云うのが 本音だと思います
社員も採用せず 自分ひとりでやっている会社であれば それでもいいかもしれません しかし ひとたび社員を雇い 将来の夢や目標を掲げ 全社一致して 目標に向かってスタートした時から 会社は有志で構成された 運命共同体としてスタートします
いくら 会社を設立したからと言って 自分が給料を払っているからと言って 好き勝手出来る道理はありません 責任を取ることと 個人的なお金を使っていいことは 全く別のことであり 社長さんの都合のいい解釈です
遊びの飲食なのか 将来仕事につなげるための飲食なのか 高級車も どこまでが会社の業務用なのか個人の生活用なのか ゴルフの趣味の部分はどうなるのか ガソリン代や修理代はどのように負担するか 税務署には いくらでもうまく説明ができます その点は税理士さんも うまく言ってくれるでしょう
しかし 会社の他のメンバーである社員は このような社長さんの行動を 日々観察し把握しています 税務署の目は誤魔化せても 社員の目は誤魔化せません ウチの社長は お金にけじめがない 公私混同しているという雰囲気が 社内で是認されれば それが許される会社となり 社員も社長もやってるのだからと 社内に公私混同がまん延し 秩序の無い お金にルーズな会社になります
運命共同体としてスタートした以上 チームには最低限なルールが必要です そしてそのルールを運用しながら経営をしていく社長さんには より厳しくルールを適用しながら 舵取りを行う必要があります 社長さんは誰にも増して 率先して身を律し 公私混同をやめることが求められます