売上よりも売上総利益(粗利益)を

決算書の損益計算書で 一番上の 売上-売上原価=売上総利益(粗利益)で表示されているのが 今回のテーマである「粗利益」です 会社にとって儲けが大きいのは 粗利益の大きい商品で 粗利益の大きい商品が売れ続けることこそが 会社の儲け すなわち 会社のおカネを最大化させます

そんなことは 当たり前だと 社長さんから反論されますが ことのほか 粗利益の大きい商品の販売に 目は向いておらず 粗利益の小さい商品も含め 売上高全体を大きくすることに 注力しているケースが殆どです

売上高を追わず 粗利益を追って下さい とアドバイスしたいのは 粗利益の大きい商品こそが 会社を潤し おカネを残します 売上高全体が伸びても 粗利益が伸びないことは往々にしてあります  粗利益を伸ばすのは 自社の商品・サービスに対して 変える・やめる・始めるを試行することです

例えば 同じ商品を売り続けず 商品の機能を変えたり 原料を変える また 儲けが少なくなってきた商品の販売をやめる そして ライバルが提供していない 商品やサービスを始めることで 自社の商品・サービスを取り巻く環境を よく見てよく考え 粗利益の少しでも大きい商品を取り扱うことが大切になってきます   

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

 

売上拡大に悩む社長さん

売上の伸び悩みは 中小企業の社長さんに共通しています 多くの社長さんは売上が拡大しないと 会社が危うくなると思い込んでいます このお悩みを解決する方法は「売上を伸ばす」と云う考え方を捨てて下さいと アドバイスをしています                                会社の存続を保障するのは「売上」ではなく 会社の「利益」です たとえ売上が1億円増えたとしても利益が1円も増えなければ 会社経営は絶対に安定しません そもそも 売上を伸ばすために用いる様々な費用は 利益によってもたらされています 利益無くしては 売上は増えません           利益を増やすには コストカット 人員の効率化 不採算商品やサービスの終売 利益率の高い商品へのシフト サービスの特化等 色々な対策を講じることができます 利益が増えると おカネが増え 会社経営にゆとりがでて 深刻な悩みが減っていきます

伝統的に「売上至上主義」の考え方が多く信奉されていますが「利益無くして売上無し」売上拡大より利益拡大を目指せば 社長さんのお悩みも解決されます 

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

現預金額の目標を‼

売上や利益の目標額はあっても「現預金額」の目標を決めている社長さんは少ないと思います 売上や利益が大きくあがっても 現預金が無ければ会社は潰れます 逆に 売上や利益が無くても 現預金があれば会社は潰れません 最後は金次第ってことですから いくらあった方がいいのかの目標は設定しておくことが肝要です

現預金月商倍率と云うワードがあります これは平均月商の何か月分の現預金があるかの指標です 簡単な例ですと年商1,200万円の場合は 平均月商は100万円になります この場合に 会社の現預金の残高が100万円ぐらいであれば 月商倍率は1か月分です 1か月分であれば 自転車操業と云われる状態です 入金と出金とのバランスが悪く収支がギリギリで会社が廻っている状態です 

平均的な会社で 現預金月商倍率は2か月~3か月と云われています ですので「現預金額」の目標額のラインとしては 最低2,3か月を目標において 長期的には6か月分(半年)を目標にすることが望ましいと思われます 売上高の半年分と云うのは いささか無茶と思われますが 1,2年で達成することは困難ですが 中長期的な視点で 例えば年間0.3か月分を増やし 3年で1ヵ月分を増やしていけば無茶ではありません 売上や利益と同様 現預金の目標も設定して 日頃から会社の成長を見極めていく目を持つことが大事になってきます。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №022

借入・決算(申告)対策は日頃から | 行政書士ヒューマンサポートオフィス (soudan-aite.net)

運転資金を簡単に⁈2

前述した 現金化されるものを待っているものと 現金化されるのを待たせているものの差額が ざっくり云うと 運転資金です 待っているものが 待たせているものよりも多い場合は 売上の入金が遅く 仕入れや支払の出金が早いため より多くの資金を準備しなければならなくなり 効率が悪い資金繰りになります           

売掛金の回収を早くしたり 仕入代金の支払を遅くするだけで 資金繰りは改善されます 例えば毎月100万円分を仕入れて140万円で販売するビジネスモデルの場合 ①.8月で仕入 ②.8月で売上 ③.8月で売上入金 ④.8月で仕入代金支払い の順番であれば運転資金は必要ありません そんな簡単には 商売はいかないよと聞こえそうです

仮に 現金の仕入れであるとしても④.①.②.③と8月で完結すれば 最初の100万円の仕入資金だけで経営することが可能になります   資金繰りを改善できる流れを、次回例示致します。

会社は生き物  借入・決算(申告)対策は日頃から №002

借入・決算(申告)対策は日頃から | 行政書士ヒューマンサポートオフィス (soudan-aite.net)