喧嘩もチームワーク

「成果が何も無ければ 温かな会話や感情も無意味である 取り繕いに過ぎないのである」とドラッカーは云っています 誰にとっても穏やかな職場は理想ですが そこから成果をあげていくためには みんなが遠慮なく言いたい事を言える 時にぶつかり しかし お互いを尊重し合う風土が必要なってきます 喧嘩もチームワークと捉えて いい環境の熟成に 個人が他人事と思わず全員で関与していき いいチームを作っていくことが 成果をあげる一歩です。

何よりも真摯な態度から

真摯さよりも 頭の良さを重視する者を マネジャー(管理者)に任命してはならない とドラッカーは云っています 成果をあげるには 頭の良さも必要ですが仕事に対する真摯さ 誠実さが欠けていれば「人として未熟」であり その未熟さを克服しない限り 本当の成長も望めないものです 何よりも真摯な態度からはじまるのではないでしょうか。

 

全会一致は危険信号?

「会議で警戒すべきは 提案に対して皆が 一斉に賛成すること」とドラッカーは云っています 全会一致の時は敢えて 決定を先延ばしにしていたようです 何故なら 正しい決定の為には 意見の不一致が必要で 意見の対立があるからこそ 問題やリスクを防ぐ事ができるし 代案を出せるし 皆の想像力が引き出せるからです 「異論が無ければ 異論を見逃している」 全会一致は危険信号であると心得よと ドラッカーは警告しています 皆様の会議は如何でしょうか。 

伝えたは相手が理解してこそ

ドラッカーは云っています「コミニュケーションを成立させるのは受け手である」と 自分のアイデアがどんなに素晴らしいものでも 一度で伝わることばかりではありません  そんな時には「自分の工夫が足りない」と考えて何度も根気よく説明を続けることです コミニュケーションは相手が理解してからこそ成立するものなのです 発信しても伝わらなければ意味がありません 受け手の理解を考え 常に発信する努力が求められます。

小さな強みを大きな強みへ

「我々は 我々自身 我々の仲間 我々の周囲に存在する 小さな強みに対して感謝しよう」とドラッカーは云っています 我々の周りには大きくなくとも「小さな強み」を持つ人が沢山います そんな小さな強みに感謝して みんなの力と知恵を動員して進めば 案外大きな成果をあげることができます 小さな強みを集め「大きな強み」に変えていくことが成長に繋がっていきます。

人は仕事を通して磨かれる

「教育はより多くの知識を与えはするものの 知恵を与えることは殆どない」とドラッカーは云っています 知識は学校や研修などを通して得られるもので 知恵は知識を現場に活用し 試行錯誤を通じて身に付けるものということです   知識を知恵に変換させ 自分を磨き成長させていくことに この言葉の秘められた仕事の奥深さを痛切に感じます。

教えることは学ぶこと

「知識労働者は自らが教える時に最もよく学ぶ」とドラッカーは云っています 後輩を指導することで基本に戻って 自らの知識を確実なものとし 自分の仕事を見直したり新たな改善を見だしたりすることで 後輩だけでなく先輩も成長していくことができるということです 学ぶことを確実なものとしていくためにも 企業は「教え伝える組織」の側面を担っています。

一生学び続けるために

ドラッカーは云っています「私は一時に一つのことに集中して勉強するという 自分なりの方法を身に付けた 今でもそのやり方を守っている」と このやり方をいくつになっても 継続し実践したことが ドラッカーに成功をもたらしました 人はいくつになっても学ばなければなりませんが もっとも良いやり方が「集中」して行うという ことではないでしょうか。

人生100年時代

「30歳で就職した会社が 60歳まで存続しているとは言い切れない」とドラッカーは云っています 毎年 就活生が選ぶ人気企業ランキングでも20年前 30年前を比べると 圏外に去った会社や 合併した会社も多くみられます 組織の寿命や職種の寿命より 人間の寿命が長い時代 人は学び続け 変わり続け 時代を見極めることが何より大切になってきます。

学歴や成績でなく実行力

「学歴や成績だけを信用して採用を行うことは危険である」とドラッカーは云っています 傑出した仕事をする者を事前に知る手立てはありませんので どうしても そこに目を向けがちです 仕事で成果を上げるために必要なのは 情熱とアイディアです それを持っているか否か見極める 判定する能力が採用する側には求められます どういったアプローチで それを聞き出し 確証を持てるまでの精度を高めるか 目利きの力を養っていくことも重要になってきます。