見守り安心コラム

公私混同をやめる

中小企業の社長さんで 経営に関して 公私混同は一切ないと断言できる方は 数少ないと思われます どの社長さんにおかれても この会社の最終的な責任は自分にある いざという時には私財を投げ打ってでも責任を取る だから 多少の飲み食いぐらいは大目にみてくれよと云うのが 本音だと思います

社員も採用せず 自分ひとりでやっている会社であれば それでもいいかもしれません しかし ひとたび社員を雇い 将来の夢や目標を掲げ 全社一致して 目標に向かってスタートした時から 会社は有志で構成された 運命共同体としてスタートします

いくら 会社を設立したからと言って 自分が給料を払っているからと言って 好き勝手出来る道理はありません 責任を取ることと 個人的なお金を使っていいことは 全く別のことであり 社長さんの都合のいい解釈です

遊びの飲食なのか 将来仕事につなげるための飲食なのか 高級車も どこまでが会社の業務用なのか個人の生活用なのか ゴルフの趣味の部分はどうなるのか ガソリン代や修理代はどのように負担するか 税務署には いくらでもうまく説明ができます その点は税理士さんも うまく言ってくれるでしょう

しかし 会社の他のメンバーである社員は このような社長さんの行動を 日々観察し把握しています 税務署の目は誤魔化せても 社員の目は誤魔化せません ウチの社長は お金にけじめがない 公私混同しているという雰囲気が 社内で是認されれば それが許される会社となり 社員も社長もやってるのだからと 社内に公私混同がまん延し 秩序の無い お金にルーズな会社になります

運命共同体としてスタートした以上 チームには最低限なルールが必要です そしてそのルールを運用しながら経営をしていく社長さんには より厳しくルールを適用しながら 舵取りを行う必要があります 社長さんは誰にも増して 率先して身を律し 公私混同をやめることが求められます

上原輝夫 / 人と経営を大切にするプロ – [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

カツカツにならないように

会社のお金がカツカツで 余裕がない場合は 社長さんが経営判断を誤ってしまう場合が 非常に多いです なんとか お金が入ってくるまでは 現状維持を優先して 極力支出を抑えようとするのは 人間の防衛本能がもたらす一面でもあります

給料前のサラリーマンと 給料を取った直後のサラリーマンに 知能テストを実施したところ 給料直後のサラリーマンの方が 成績が良かったとのデータもあるようで お金に不安がある場合は 判断を誤ってしまう傾向にあるようです

例えば 会社の将来にとって 業績の柱になるような 新たな事業が見つかり そこに投資していくべきであると認識していても お金に余裕が無い場合は 導入を躊躇し 必要な投資であるにも関わらず 見送ってしまい チャンスを生かせなかった あの時お金があったらと 後悔をしていると云うお話を 多くの 社長さんからお聞きしています

お金に余裕がないばっかりに 事業の成長の後押しができない状態でいると 事業は縮小均衡を取らざるを得ません 余裕を持った資金繰りでお金を確保し 経営判断を誤らないよう ベストの選択ができるよう 社長さんが 日々お金の状況を意識することは 経営では肝要になってきます

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

 

決算報告は必須です

借入のある銀行には 新しい試算表(半期・四半期)や決算書ができたら報告に行きましょう 年に1回は必ずいくことをおススメしています 業績の良い場合には行くが 悪い場合には行かなくなる社長さんが多くいらっしゃいます

銀行に業績悪化を知られると融資が難しくなるとか 何か説教じみたことを言われるのが嫌だとか 色々と理由もあるようですが 逆に業績の悪い時ほど決算報告を行い 業績悪化の分析と今期の対策を説明して 理解を得る方が得策です

そうすることによって 銀行も業績悪化の原因を把握できるし そのことを社長が認識して取組んでいると安心し 取組む姿勢を見せることで 経営手腕の評価も高くなります 更に 改善努力もする予定であることを知れば それを見守ると言う気にもなります

銀行の担当者も 自分が稟議を通して融資をした相手が 決算報告にも来なければ 上司にあの会社は大丈夫かと問われても フォローも出来ません 少なくとも借入残高のある銀行には 年に1度くらいは報告に行くことが肝要です

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

  

金額提示をハッキリする

新規で取引をしたいので 安いとアピールをして あとになって機能追加や カスタマイズが必要になると言ったりして よくよく聞くと 半分騙しみたいなことをしている事業所が少なくありません 営業トーク上 そうなるようなパターンを誘導するように 社内で教育をしている場合もあります

商談上 最初から必要なことを言わないで、進めていくというのは 大変によろしくないパターンですそういった会社で営業担当をしていた ある社長さんは 独立を機に 商談ではおカネのことは うやむやにせず 最初からハッキリ言うスタイルに変更しました

「おカネは これだけでいいです あとで追加料金は発生しません こちらの見立て違いで 追加料金が発生した場合は こちらで負担します」と 見立て違いについてのリスクについても カバーする姿勢と 手際よさも加わり 特に営業に時間をかけることなく 口コミでお客さんの紹介がひろがっていりとのこと

おカネのことを 最初からキッチリ言う人は正直です だから信用されます 言いにくいけれども 最初からきちんと言うこと 金額提示をハッキリする これが信頼を生み 誠実に仕事を実行するための秘訣だと思います

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

常に投資する意識を

機械や工場への設備投資 社員教育をする人材投資 商品開発の研究投資等 事業の成長には投資は欠かせません 特に おカネが先行して出ていく投資には 判断も慎重になります 業績が 一定程度成長し 持続して利益を確保できるようになると それ以上の投資を止めてしまう社長さんが多くいらっしゃいます

伸びしろもあり 成長も期待できる局面であるにも関わらず 赤字になっては困ると 投資をためらうケースに繋がったりもします 事業の投資を止めると云うのは 成長していく植物に 水を与えないのと同じことです

投資によって 失敗しダメージを受けることもありますが 成長し続け 業績に貢献する可能性だってあります 将来に 明確なビジョンがないと お金は出しにくくなります 社長さんは 常に一歩だけ先を考えて 将来のあるべき姿を描き 会社を導いていくことが求められます ビジョンを描き 先へ先へと投資し続けていくことが 事業にとっては不可欠です 社長さんは常に投資する意識をです 

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

ライバルは異業種からも….

原油・原料の高騰でコンビニの100円コーヒーも 各社軒並み値上げとなりました この100円コーヒーは どこが大々的に売出しかというと 実はマクドナルドが先駆者です 100円で美味しいコーヒーをと 店内にお客さんを 呼び込むための施策でした

100円でありながら クオリティがの高さを感じる品質で 缶コーヒーのユーザーをも虜にしました 店内客のみならず 出勤前のビジネスマンのテイクアウトを意識した おしゃれなパッケージは 朝の会社の風景にも溶け込んだ ワンシーンにもなっています 今でも多くのユーザーを抱えます

ロッテリアやケンタッキーなどの 同業他社は参入を試みたものの シェアは奪えず マクドナルドの独壇場を許してしまいました その安泰ムードは続くかと思われましたが 異業種のセブンイレブンが同じ価格帯で参入してきました 今では 日本で一番販売される コーヒーになっています

ドラッカーは云っています「顧客が買うものは満足であると云う事実から あらゆる製品とサービスが突然 全く異なる生産 流通 販売のされ方をしている他産業の製品や サービスと競争関係に置かれる」と あなたの会社のライバルは 同業他社に留まらず 異業種からもやってきます  

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社長は動き過ぎに注意

個人事業主や社員20人以下の会社では 社長さんが全ての業務に関与し 自らが引っ張っていく姿勢は社長さんのパフォーマンスが最大限に発揮され 能力や情熱が推進力となり 事業が効率的に動き成長していきます

しかし その規模が大きくなればなるほど 社長さんが動き過ぎるとマイナスに作用します その理由は ヒトが育たなくなるからです 例えば 社長さんが全ての業務に口を出し 細部にわたって指示を出した場合には 社長さん自身は納得して満足するかもしれませんが 社長の判断や裁量で一つで決まる仕事には 社員の達成感や満足感はありません

社員たちは仕事の意義を見つけられなくなり ヤル気を失って会社を去っていくか 社長の指示待ちで動くようになり 仕事も惰性でこなすようになります そういった流れが 社内に蔓延することで 社員の自尊心は育たず 仕事の精度も落ち 会社の経営は停滞するか 傾いていきます

社長さんが 動き過ぎることで 会社がダメになっていくケースが散見されます 社長さんの仕事は 社員たちの力を活用できる環境をつくることです 社員の力を最大限活用することで 社員の自主性やアイディアにあふれる 活力ある成長する会社になります 会社の成長に合った 社長さんの業務への関与が 事業を成長へと導きます

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売上よりも売上総利益(粗利益)を

決算書の損益計算書で 一番上の 売上-売上原価=売上総利益(粗利益)で表示されているのが 今回のテーマである「粗利益」です 会社にとって儲けが大きいのは 粗利益の大きい商品で 粗利益の大きい商品が売れ続けることこそが 会社の儲け すなわち 会社のおカネを最大化させます

そんなことは 当たり前だと 社長さんから反論されますが ことのほか 粗利益の大きい商品の販売に 目は向いておらず 粗利益の小さい商品も含め 売上高全体を大きくすることに 注力しているケースが殆どです

売上高を追わず 粗利益を追って下さい とアドバイスしたいのは 粗利益の大きい商品こそが 会社を潤し おカネを残します 売上高全体が伸びても 粗利益が伸びないことは往々にしてあります  粗利益を伸ばすのは 自社の商品・サービスに対して 変える・やめる・始めるを試行することです

例えば 同じ商品を売り続けず 商品の機能を変えたり 原料を変える また 儲けが少なくなってきた商品の販売をやめる そして ライバルが提供していない 商品やサービスを始めることで 自社の商品・サービスを取り巻く環境を よく見てよく考え 粗利益の少しでも大きい商品を取り扱うことが大切になってきます   

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

 

顧客の声を鵜呑みにしない

社長さんが 外出先でバッタリ顧客と遭遇することがあると思いますが その際に「お宅のA君には色々とお世話になってますよ いい社員ですね」一方では「B君は融通が利かない 何とかしてほしい」と営業社員の高評価だったり 逆にクレームを受けたりする場合もあります

翌日 A君の実績をよくよく確認してみると 利益率が極端に低いことが分かりました 会社のためにならないような 妥協をしてまでも  外面を良くして 営業をしている可能性が疑われ 会社の利益にとって 実はマイナスということが否定できませんでした 一方の B君本人を呼んで確認をしてみたところ 会社に良かれとの判断から 得意先の 執拗で無理な値引き要求に 応じていないとの話でした

お客様は神様ですから その声は最大限尊重されなければならない一方 客の話は話半分とも云われ 半分は事実以外の お客にとっての都合の話も含まれています 社長さんは 顧客の声を鵜吞みにせず 営業マンの性格や 取引先の特性を十分に把握して 冷静に 取引の判断をしていく事ことが求められます 

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

 

社長は見た目が大事

多くの社長さんは 仕入先や販売先から「儲かってるね」「景気が良さそうだね」と言われることがあると思います 社外の人は実際に 会社の帳簿や決算書を見て 発言をしている訳ではなく 社長さんや社員の見た目で 判断しているケースが殆どです

特に社長さんの見た目は大事です 例えば 社長さん自身も 外部の会社を判断する場合に 同じように その社長さんや社員の見た目で 判断をしていると思います それだけ見た目はとても大切です ブランド品を身に付けることも効果的ですが 表情をよりよく見せる工夫も必要です

鏡の前で毎朝 肌の手入れをしたり 笑顔や表情や仕草を 意識してチェックしている 社長さんも多くいらっしゃいます 多くの人から見られ 多くの人に対応していく立場ですから ちょっとした芸能人です 

もしかして 靴下に穴が開いていたりしませんか? 社長さんは 会社の広告塔でもあります 日々 芸能人並みに見られることや 対応することを念頭に置き 常に意識して 身だしなみを整え 見た目を大事にしていくことが 先ず求められます   

 上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)