銀行借入は覚悟して

多くの社長さんは「銀行借入の返済がいつ終わるのか?」と云うことを 励みや楽しみにしている人が多くいらっしゃいます 一方では 借入金の返済が無かったら 経営がどんなに楽だろうかと 厳しい現状に プレッシャーに感じている社長さんも 同様に多いものです

借入金の返済は 利息こそ経費で計上できますが 元金は経費にはなりませんので 利益の中から返済するという考え方が一般的です ですので 先ずは 返済の原資となる 利益を上げることが必須になります 新規に開業するとか 新規事業に投資するとか 収益物件を導入するとかの場合に 銀行借入を行います

間違っても 運転資金が苦しいと云う理由で安易に借りると 大変なことになりますので 少額の運転資金であれば 何とか借りないでやれる方法はないか 売上を早く回収する方法は 手付金をもらえないか 支払サイトを入金後に設定できないか 等々の工夫を考えるのが最優先になります

どうしても 銀行借入をしなければならないのであれば 返済をどのようにするのかを 強く意識を置いて その覚悟を決めてやるべきです 借りて返すことは 常に利益をあげていくことが 完済するまで 求め続けられます また 返済中に大きな心理的負荷も伴います 銀行借入は覚悟して行うことが肝要です

上原輝夫 / 人と経営を大切にするプロ – [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

過度な節税は借入に影響も

決算が近くなり 利益が大きいと 決算までに経費を使って 利益を下げて 税金を減らそうとする社長さんが多くいらっしゃいますが 利益が減ると前述の「債務償還年数」が長くなり 銀行の借入に影響が出ます  借入に困らないように把握しておく | 行政書士ヒューマンサポートオフィス (soudan-aite.net)      

節税をして利益を減らし続ければ 会社の内部保留は増えないので 自己資本比率(会社の体力)も上がりません  その体力が弱い会社で 銀行借入がストップしたら 経営は大変に厳しくなります

社長さんの多くが 税金を払うのが勿体無い それよりは 必要性の低い備品を購入したり 飲み食いをして経費を使って 税金を少しでも抑えようと思っています しかし 事業はそんな単純な物ではありません 例えば 販売業の場合は 商品を仕入れて販売をしなければ 利益は得られません また 製造業でも 原料を確保し加工して販売することで利益を得ます 商品仕入や原料確保の資金が無ければ 会社は廻りません             

商品仕入や原料確保の 先行投資を必要とする会社では 税金より銀行借入が重要になります それは 節税した程度の金額では 先行投資を賄える程の金額には 到底及ばないからです それならば 過度な節税をやめて 利益を出して 銀行借入を増やせるようにした方が 会社は成長し会社の体力も増え 結果 利益は格段に大きくなっていきます 過度な節税は避け利益を計上し 納税することが会社経営では肝要です。               こうすればもっと良くなる社長の経営№22                                 ヒューマンサポートオフィス所長ブログ | 行政書士ヒューマンサポートオフィス (soudan-aite.net)         

        

正しい数字を早く出す‼

銀行借入や経営判断の時に重要になってくるのが 状況を正しく把握することです そのためには 正しい数字を知る必要があります その時には「試算表」などの経営資料が必須になってきます

大変に地味なことですが 社内において資料を早く出せることは 銀行借入でも評価されます 中には3ヵ月遅れの試算表を出してくる会社もあります この3か月で業績が悪化したり 状況が一変するリスクもあるので 銀行は貸せたくないと思うのが本音です

2か月遅れでも 止むを得ずと思いがちですが 会社によっては 当月末日の数字は翌月10日までに 速報ベースで把握し提出できる会社もあります 社長さんの意識が高い会社では それが必須になっていることが多いです

集計に携わる人数や 部署の大小によって 〆後何日と会社によって違いますが 当月末日の数字は 可能であれば翌月末日 つまり遅くても1か月以内では 把握できるように試算表も提出できるのが理想です「会社は生き物」 日頃の経営判断や銀行借入を意識した 全社的な取組みが肝要になってきます。 

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №047

借入・決算(申告)対策は日頃から | 行政書士ヒューマンサポートオフィス (soudan-aite.net)

   

経営悪化で書類も増える

赤字が続き現預金が減り 資金繰が厳しくなってから 銀行に借入にいく社長さんが多くいらっしゃいます 決算書や試算表を持参して尋ねるのは あたりまえのこととして認識はされていると思います

決算書や試算表は これまでの損益や資産状況を現したもので 将来の業績を予想したものではありません 銀行が赤字会社に融資をする場合に 把握しておきたいことは 返済ができるかどうかの将来のことです

将来 返済できるかどうかは いつ赤字が黒字に転換して どの程度の利益が見込めるのか また 返済中に資金ショートは起こらないのかどうかを知らずに 融資することはできません

そこで 重要になってくるのが 月次の損益計画書と資金繰表です 月次の損益計画書では 何月から赤字が黒字になるのかとか年間で 幾ら儲かるのかと言う将来の予測を書く資料です 一方 資金繰表は、現預金の出入だけで構成されており 現預金が足りなくなって資金ショートする月がないかどうかの予測資料になります

黒字であれば 決算書や試算表で借入を進めていきやすくなりますが 一過性の赤字でなく 経営の悪化による赤字は借入の書類も増え 手続にも時間が割かれ 計画の作成にも費用が掛かったりと 面倒なことが増えてきます 普段から 黒字体質を維持していく意識と行動が肝要になってきます。

借入・決算対策は日頃から №046

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ウィズコロナ・アフターコロナの借入

ウィズコロナでは赤字でも借入ができました 止血融資と云われ まずは血を止めること 緊急事態ですから返済財源である会社の利益に 銀行も重きは置きませんでした しかしワクチン接種が浸透してきたこともあり 第六波にも備える余裕ができ 感染も落ち着く気配で これから景気も回復していくだろうと 期待感も高まっています

銀行においても 止血融資について これまで大盤振る舞いした感がありますので これからは 返済財源である利益についても 景気回復の期待感も高まることと同様 会社に求めていくことが予想されます

これから迎えるアフターコロナですが まだまだ傷が深く 利益を出すのは難しい会社も多いと思います そういった場合には 是非「経営計画書」を銀行に提出し 喫緊の課題である利益の出し方について 説明をしておくことが大切になってきます

ウィズコロナ以前は「経営計画書」は参考資料でしたが アフターコロナでは 利益の少ない会社には必須になってきます コロナ禍でたくさんの借入をしたにも関わらず 利益も少ない 計画書も出さないでは 銀行もこれ以上は支援できないと 判断する可能性が高くなります

景気の回復の期待感から 実際に実感ができるようになれば もっと顕著な流れになってきます 中々 回復の見通しが厳しく 苦戦している会社は 今からでもその対策に着手していきましょう 布石を打つのは 早ければ早いほど有効です アフターコロナを見据えて まずは一歩から踏み出していきましょう。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №029

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「借りる時だけ」の銀行取引をしない

当事務所にて 借入のお手伝いをさせていただきますが 借入の後に銀行との関わりを避けたがる社長さんが多くいらっしゃいます お互い商売だからビジネスライクでいい 銀行には余計なことは知られたくない等 理由も理解できますが おススメできません 銀行とは普段からお付き合いをすることをおススメしています

具体的には中間期の試算表や決算書を提出したり 銀行からの訪問をうけたら 事業の見通しや業界の動向などの情報を共有しておくと 色々な話ができて 銀行から情報やアドバイスをもらえたり 接点を持っておくことで 次に借入の必要があった場合には 案外 スムーズにいくケースも多いです

せっかく繋がる機会ができたのだから 活かさないのは大変に勿体無い話です 「借りる時だけ」でなく「普段からのお付き合い」が肝要です

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №005

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