資金繰のよくある勘違い

単純に利益が出ればそれだけ 現金が増えることになります 例えば70万円で仕入れた商品を 100万円で販売できれば 30万円の利益が増えます その分現金も30万円増えることになりますが 実際に現金が増えるのは実入金があった後です  社長さんが時々見ている「試算表」は主に「損益計算書」が中心になりますが 損益計算書では売上や仕入は発生した時点で計上されます 極端に言うと 仕入(実出金)の支払が来月 売上(実入金)の回収が来月でも 今月「売上」や「仕入」が発生し「利益」も30万円発生します 何も実出金や実入金が無くても 利益が30万円発生します 利益の分の現金は増えている⁉ よくよく考えれば 間違えることはありませんが 損益計算書を見て 勘違いをしている社長さんは結構多いですので 数字のマジックには気を付けて資金繰りは行いましょう。

こうすればもっと良くなる社長の経営№9

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正しい数字を早く出す‼

銀行借入や経営判断の時に重要になってくるのが 状況を正しく把握することです そのためには 正しい数字を知る必要があります その時には「試算表」などの経営資料が必須になってきます

大変に地味なことですが 社内において資料を早く出せることは 銀行借入でも評価されます 中には3ヵ月遅れの試算表を出してくる会社もあります この3か月で業績が悪化したり 状況が一変するリスクもあるので 銀行は貸せたくないと思うのが本音です

2か月遅れでも 止むを得ずと思いがちですが 会社によっては 当月末日の数字は翌月10日までに 速報ベースで把握し提出できる会社もあります 社長さんの意識が高い会社では それが必須になっていることが多いです

集計に携わる人数や 部署の大小によって 〆後何日と会社によって違いますが 当月末日の数字は 可能であれば翌月末日 つまり遅くても1か月以内では 把握できるように試算表も提出できるのが理想です「会社は生き物」 日頃の経営判断や銀行借入を意識した 全社的な取組みが肝要になってきます。 

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №047

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月締めは早目に行う

赤字になったり 債務超過になったすると 銀行の借入がやりにくくなります 銀行は業績の悪い会社には貸さなくてもいいし 貸したくないとも思っています 業績のいい時は 決算書と試算表ぐらいで 借入は可能です 連続の赤字や 業績不振になると 資金繰表や経営計画の提出も求められます 資金繰表は実績値と予想値で作成するので 実績が出なければ 作成も叶いません 

その実績にあたる試算表は 会社によって完成が早かったり遅かったりします 試算表の完成が月締めの翌月末の場合が殆どですが 遅い会社では翌々月末の場合もあります 試算表の完成によって 資金繰表の実績値が確定しますので 試算表の完成が遅いと 自ずと資金繰表の完成も遅くなります

赤字での借入では 資金繰表の出来が結果を左右します 赤字決算後の数字は 間を空けずに出すことが 銀行の安心にも繋がります 赤字の決算後に業績は回復しているのか 或いは低調なままなのかを的確に判断することが 借入の審査では求められます 間が空けば空くほど 業績の確認が遅れます 確認が遅れれば遅れるほど 銀行は不安になりますので 間を空けないようにすることが肝要です

資金繰表の作成 試算表の作成を行うには 普段からの月締めが大切です データを自社で出すか 税理士事務所へ依頼している場合でも 会計ソフト等への実績の入力が鍵になります 経理担当が手の空いた時間にまとめて入力したり 月末に集中して行うのは効率は良くても データの集計 資料の提出等が遅くなります 特に赤字や業績が悪い場合は経営にも悪影響を与えます 業績の好不調に関わらず作業を平準化し 効率よく月締めを行うことが 資金繰りや危機管理の面からも大切です 月締めを早く行い 一日でも早く実績確認ができるような 体制作りを構築していきましょう。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №040

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仮払金での処理は最低限で行う

おカネにルーズな社長さんは 仮払金を多用します 経理担当に確認されても 取り敢えず仮払金でと飲み屋のツケが溜まっていくように 仮払金の勘定残高も膨れあがっていきます 仮払金の科目を使用すると仕訳作業も多くなり 作業時間も長く 最初は便利でも 結局はデメリットしか残りません。

また 仮払金は 税務署に対しても良い印象を与えません 仮払金の多い会社や増えている会社は 経理処理がきちんと処理できない会社であると思われます 早く処理をしないと やがて不明なまま放置されます 何におカネを使ったかのかも原因も不明のままで もう仮払金でしか処理できないと云うケースも多くみられます

そのような会社は 税務署からすると 脱税でもしているのではないか? 経理ミスもあって過少申告で納税額が少ないのではないか?と疑われ 税務調査の対象になって 追加納税になったケースも多いとのこと

仮払金を多用すると 後々解明することも難しくなります 社長さんは自社の試算表や決算書の仮払金をチェックし仮払金の内容が何であるかをすべて確認し把握し また 自らも多用しないよう 肝に銘じなければなりません ついつい簡単で便利で 多用しがちな仮払金ですが 仮払金で処理することを最低限で行い 経理していことが 日々肝要となってきます。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №033

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「借りる時だけ」の銀行取引をしない

当事務所にて 借入のお手伝いをさせていただきますが 借入の後に銀行との関わりを避けたがる社長さんが多くいらっしゃいます お互い商売だからビジネスライクでいい 銀行には余計なことは知られたくない等 理由も理解できますが おススメできません 銀行とは普段からお付き合いをすることをおススメしています

具体的には中間期の試算表や決算書を提出したり 銀行からの訪問をうけたら 事業の見通しや業界の動向などの情報を共有しておくと 色々な話ができて 銀行から情報やアドバイスをもらえたり 接点を持っておくことで 次に借入の必要があった場合には 案外 スムーズにいくケースも多いです

せっかく繋がる機会ができたのだから 活かさないのは大変に勿体無い話です 「借りる時だけ」でなく「普段からのお付き合い」が肝要です

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №005

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