社員も幹部も経営に関与で

ワンマン経営の場合には、社員や幹部は危機感を持っています。社長が普段から怖いのもあるのですが、社長がこけた場合とか、会社の収支状況は大丈夫なのか等、危機意識も強く、社員や幹部間の情報も共有され結束は強い場合が多いです、(社長との繋がりは脆弱ですが)

ただ、ワンマン経営以外の一般的な企業になると、社員も幹部も危機感は弱くなります。それは、ワンマン経営のように会社が大丈夫なのか?社長が悪さをしてないか?等の意識が働くことがなく、経営に疑問を抱いたり不安を抱いたりしないからです。

よく経営者の方から、社員も幹部も危機感がなくて困る、といった話を聞くのも、そういった理由からだと思います。
では、ワンマン経営がいいのか?という話ではありません。危機感がないのは、危機を抱いていないから、つまり会社は大丈夫と思っているからです。そういった環境では、危機感を持てと言っても持ちにくいものです。

こういったケースでは、社員にも幹部にも会社の状況を把握してもらい、経営状態を知らせ関与させるのが有効です。
月次決算を発表したり、収益情報を公開したり、不良債権を把握してもらったり、経営計画の途中経過を社員で検討したり計画を変更したり、普段から経営に関与すれば危機意識も自然と芽生えてくるものだと思います。
社員も幹部も経営に関与で、会社の状況を把握し、全員でどうしていくかを考えていけるようになれば常に危機感を共有できる強い企業へと生まれ変わります。