尊厳死宣言、寝たきり高齢者の延命治療

高齢者に対する治療の中には、患者本人さえ望んでないのものがあります、それが「胃ろう」です。
治療が高度化する前の時代、今から35年前、私も祖父母を亡くしました。いわゆる「老衰」です体力の低下から食事を自力でとることができなくなり衰弱し最期を迎えました。それが当たり前の最期だった時代ですが、現在では医療の目覚ましい発展により治療が高度化して「胃ろう」などの経管栄養を続け、栄養分を補給しながら、寝たきりのまま生を繋いでいる高齢者が多数います。医師も病院も生命を尊重して最大限の治療を行いますが、治療中に認知症等を発症した場合、本人に希望等を確認できず、やむなく治療継続をする場合も増えているようです。

チューブで生を繋ぐのも生命への畏敬の念だと思いますが、人間らしく最期を迎えたいのも生命への畏敬の念ではないでしょうか。
尊厳死宣言はそういった声を叶えてくれる心強い味方です。