PLだけでなくBSも重要です

売上や経費や利益に対して関心が高く PL(損益計算書)にしか目を向けない 社長さんが多くいらっしゃいます 経営を直接的に表す指標ですから インパクトも大きいからだと思いますが BS(貸借対照表)にも 利益に繋がる指標が示されています

預金残高は資金繰りに直結します 資金が少ない場合は 仕入れや投資も叶いません 棚卸資産(商品)が多ければ 不良在庫がストックされており おカネに換金されない商品 すなわち不良資産になっています また 売掛金や受取手形の中にも 不良化して回収できないケースもあります ひいては資金繰りにも影響します

ついつい PLに重きを置きがちですが 足元を現すBSの指標も 経営戦略には必須です 社長さんは両方の数字を活かして 最善の結果が出るよう BSやPLを駆使して 経営を陣頭指揮していくことが求められます

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

利益は出てるがおカネが減っている

「利益は出てるが 現金が増えずに 逆に減っている感じがする」とお話される社長さんがいらっしゃいます 何か矛盾している現象のようにも思えるようですが 実はよく耳にするお話です 利益も出たからと 何か大きな資産 (車両・什器備品・機械類)を買い替えたり 銀行借入の返済を増やす等 利益に見合わない規模で行うと 当然おカネは減っていきます

特に 上記のケースに該当しない場合は 会社の売上げが伸びている状態です 売上が伸びている場合は 自然に売掛金も増え それに伴い 仕入れも増えて商品在庫も多くなります 売掛金や商品在庫が増えるほど 会社の資金繰りはタイトになっていきますので 徐々におカネも減っていく兆候が見られます

その兆候が少しでも見られた時は 足りなくなるおカネを予測して 銀行借入で資金繰りの準備をしておくことが肝要です 放っておくと「黒字倒産」にもなりかねません この準備ができずに 苦労する社長さんも少なくありませんので気を付けましょう 会社は生き物と云われます 病気の兆候と同じように早期発見で早期治療をです。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №015

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借入金は利益で返済する

「借金があると心配だから」「借金は少ない方がいいに決まっているから」と銀行からの借入金を少しでも返済しておきたい コロナ禍でもあり 先行きが見通せない不安感も相まって 多くの社長さんから お話があります

手元の資金から少しでも返済しようとか 在庫や売掛金を減らしたり 中には固定資産を売って返済しようとの声も聞かれます 手元のおカネから返済した結果 資金がカツカツで会社を廻すことになってしまったり 不良在庫や回収できない売掛金を処分することはいい事ですが 仕入を減らしたため極端な過少在庫で商機を失ったり 回収条件を厳しくした結果 取引量が減少したり 有用な資産を売却して現金化するのは経営再建の局面での話で 平時にすることではありません  例示されたこれらの方法は おススメできません

では どうするのがいいのか? それはシンプルに「儲かる」こと 利益を少しでも多く出していくことが重要です そんなことはわかっている それは簡単じゃないと よく反論にあいますが 「では利益を出す術は 本当にもう何も無いのでしょうか?」 睡眠口座が多く資金が分散しているものを集中させたり 動きの悪い商品を特定したり人気商品を調査したりで売上げをアップさせたり 回収の遅れている先に督促状を発送して売掛金の回収を強化させたり と各分野で 利益を出す余地は意外と多いものです              

コロナ禍でもあり 今すぐ借金を減らしたい気持ちも理解できますが 経営には「前向きな借金」が必要です 借金をして会社を廻しながら利益を出す 経営を安定させながら現金を増やしていく 十分な現金を蓄えながら少しずつ借金を返していく 今更ながら 銀行がなぜ決算書の利益を重要視するんでしょうか?「借入金は利益で返済する」と考えられているからです 「小さくとも利益の積み重ね」が借入金を減らします。   

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №012

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運転資金を簡単に⁈1

「運転資金って計算しないといけないの?」とよくお尋ねがあります 一方では「運転資金って 廻すカネでしょ 大体いくらって把握していればいいよね」と ごもっともな回答をされる社長さんも多くいらっしゃいます 計算式なるもので書くと 「売上債権+棚卸資産-仕入債務」になります 売上債権とは現金売上以外にある 売掛金や受取手形などの 現金化されるまで待っているものです 棚卸資産とは 仕入れて倉庫に保管されている商品などで こちらも同じく これから先販売されて 売上になって現金化されのを待っているものです 仕入債務とは買掛金や支払手形で こちらは逆に 現金化されるのを相手に待って貰っているものです 

つまり 待っているもの-待たせているもの=この差額がこそ運転資金です 運転資金があることによって 現金化されるのを待たされていても 会社は廻せていけるのです。 

会社は生き物  借入・決算(申告)対策は日頃から №001

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