債務超過になったら

資産をすべて現金化しても 負債をすべて返済できない 会社の資産よりも負債が大きい状態を「債務超過」と呼び 債務超過に陥ると銀行の借入も難しくなります 債務超過になった場合 社長さんは 帳簿の資産や負債の状況について 計上してある数字と 実際の数字との間に誤差がないのかを すべて把握し確認し違いがあれば 正しい数字に改めた 帳簿を作成しておく必要があります

例えば 帳簿の数字と 実際の数字とが違っている例をいくつか挙げると 資産項目である売掛金の中で 相手が行方不明や 相手からの入金が長期間に渡り行われていない場合や 法的に破綻している場合などの 不良債権が含まれており 売掛金の回収が 実際に見積ると少ない場合があります 回収が少ないと云うことは 資産と負債との差額が拡大し 債務超過の金額が増加することになって 経営の危険度は一段と広がります

また逆に 負債の中に 社長さんからの借入金があれば それは こういった状況の中では 返済する必要がありませんので 負債項目の借入金から 差引くことによって 帳簿の数字はより少なくなり 資産と負債との差額が縮小し 危険度が少し和らぎます

以上のように 帳簿と違う 資産項目や負債項目の実働の数字を把握し より精密なレベルでの状況把握を行い 債務超過が大きくならないように 新たに出資したり 確実に利益を出せる部門に特化したりと 方針を定め 着実にスピーディーに 実行していくことが肝要です。まずは 状況の把握からです。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №030

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