「ムダな借入」はない

無借金経営が一番 借入=悪 なるべく借入はしたくないと言う 社長さんが多くいらっしゃいます 現実には「ムダな借入」はありません 中小企業の借入は 大企業のように借りたい時に借りる 必要な時に借りる といった資金調達は困難です 業績が低迷したり 予期せぬ不良債権が発生したり 社長が急逝したりと 経営が内外部要因に左右されやすく 大企業のように経営が安定していないからです 

中小企業の資金調達は 大企業とは逆で 銀行が貸せたい時に借りる 借りられる時に借りるが鉄則です そこを踏まえ 資金を確保できる時には 備えておくことが大切です あくまで 会社の運営に必要な資金の確保にも関わらず おカネがあるとついつい使ってしまう 社長さんも多くいらっしゃいます 社長車を買い替えたり 株式投資をしてみたり と 経営に必要な支出でなく 単なる浪費 ムダ使いです

借入した資金を ムダ使いをしてはいけないのは至極当然として ムダ使いをせず おカネをずっと置いておくだけでも ムダにはなりません 借入利息がムダではないかと反論もありそうですが この低金利時代の利息は 経営に影響を与える大きなものでもありませんし(銀行以外のノンバンクや市中金融は高金利) 借入利息は経費計上もできます

このコロナ禍 年間3~5%の利息を払ってでも資金調達はしておくべきです 社会全体が方向性を見失っていますから 備えは重要になってきます 実際に会社の倒産を多く見聞きしてきましたが 会社が潰れる時は 大口の回収不能の発生や 極端な売上不振や 赤字の発生など 大きな要因になりますが 実際には 手元からおカネが無くなった時に会社はthe Endします 赤字でも回収不能でも おカネがあれば会社は潰れません 資金調達ができる場合には「ムダな借入」と考えず 備える資金にしていくことが肝要です。 

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №032

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