見守り安心コラム

会社の借金の目安は?

ウチの会社っていくらまで借りられるの? 借入の目安の金額は?の質問も たくさんの社長さんから お尋ねがあります 借入金の目安として「借入金月商倍率」があります

仮に 前回同様 会社の売上が3千万円の場合は 平均月商は3千万円÷12ヵ月=250万円になります 会社の借入金の総合計が1千万円の場合は「借入金月商倍率」は4倍になります

6倍以内が健全な目安と云われております これもあくまでも目安です 多くても10倍以内が望ましいと言われています ご参照下さい。

借入・決算(申告)対策は日頃から №051

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会社のおカネはいくらあればいい?

この質問は 多くの社長さんからよくお尋ねがあります その目安として「現預金月商倍率」と云う指標があります 平均月商の何倍のおカネが会社にあるかです 

例えば 年間売上が3千万円の会社であれば 平均月商は3千万円÷12か月=250万円です 仮に会社の現預金が500万円あれば「現預金月商倍率」は2倍になります

業種によっても異なりますが 平均して月商倍率が3倍以上であれば 資金繰りは順調であり 理想的であると云われています 逆に1倍以内であれば 自転車操業に近いと言われています 

日銭の入ってくる現金商売であれば 1倍以内でも資金繰りに問題なく 運営されている事業所もあります あくまで目安と云われておりますが 私自身は同感する場合が多々あります。

借入・決算(借入)対策は日頃から №050

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貸借対照表を改善する

コロナで多くの会社が赤字になったり 債務超過になったり 貸借対照表が悪化しました 多くの社長さんは貸借対照表は気にせず 損益計算書とりわけ利益だけに目が向いている場合が多いです

借入が増えたら 貸借対照表は悪化します 悪化することで銀行借入が難しくなります 借入の審査は売上や利益に関わる損益計算書だけでなく 資産状況を現す貸借対照表についても 同様にチェックされ 赤字の場合には改善が実施されているのか 検証されます

コロナで業績が悪化し 赤字や債務超過になっても 貸借対照表の改善が進み 回復の期待を感じさせれば 国の新たなコロナ支援や 取引銀行からの支援を得られる可能性が高まります

損益計算書は1年間の成績で結果を見せやすいですが 貸借対照表は長年の積重ねの結果です 地道な努力がなされ改善を見せるには 何年もの積重ねが必要です 銀行は企業努力できているかも見ています 日頃からの取組みが 会社を助けてくれます 社長さんの意識と実践していくことが大切になってきます。

借入・決算(申告)対策は日頃から №049

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コロナ後のマーケットの動向は?

コロナが通り過ぎるのを ただ待っている社長さんがいらっしゃいます コロナが通り過ぎてもマーケットは 元に戻るのかどうか 既に業態が一変していたり 変化している途中の場合もあります

例えば飲食店などで テイクアウトメニューを開発し ウーバーイーツを使ってマーケット開拓をしていれば その需要はコロナ終息後にも一定割合で残る可能性があります こうした飲食店が多ければ多い程 コロナ終息後も店に足を運ばず テイクアウトメニューだけを用する人も 一定数いると思われます 

そうなると コロナが終息すればマーケットが元に戻り また同じ売上が上がると単純に考えていた社長さんは 予想が外れて困る事になります コロナ後のマーケットがどのように変化するのかを 出来るだけ早く予測するには同業種の上場会社の四半期ごとの決算短信を見れば どのような手を打っているのが見えてきます

中小企業にも「参考」になったり「真似できる」ことがあったりしますのでおススメしていますEDINET (edinet-fsa.go.jp) ネットや書籍や有料コンテンツには情報が満載です アフターコロナを見据え 一歩踏み出していきましょう。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №048

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正しい数字を早く出す‼

銀行借入や経営判断の時に重要になってくるのが 状況を正しく把握することです そのためには 正しい数字を知る必要があります その時には「試算表」などの経営資料が必須になってきます

大変に地味なことですが 社内において資料を早く出せることは 銀行借入でも評価されます 中には3ヵ月遅れの試算表を出してくる会社もあります この3か月で業績が悪化したり 状況が一変するリスクもあるので 銀行は貸せたくないと思うのが本音です

2か月遅れでも 止むを得ずと思いがちですが 会社によっては 当月末日の数字は翌月10日までに 速報ベースで把握し提出できる会社もあります 社長さんの意識が高い会社では それが必須になっていることが多いです

集計に携わる人数や 部署の大小によって 〆後何日と会社によって違いますが 当月末日の数字は 可能であれば翌月末日 つまり遅くても1か月以内では 把握できるように試算表も提出できるのが理想です「会社は生き物」 日頃の経営判断や銀行借入を意識した 全社的な取組みが肝要になってきます。 

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №047

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社長からの借入は長期借入金で計上する

会社から 社長さんが個人的に借入をした場合は 経営の公私混同の問題であったり 会社の過去の銀行借入が資金使途違反になったりで 全額償還を求められる場合もあるので 社長さんの 会社からの個人的な借入を止めることをおススメしました

逆に 会社が社長さんから借入をする場合もありますが 社長さんも会社の資金繰がよくなった時に 回収しようということで 短期借入金で計上している会社が殆どですが まとまった金額 多額である場合には 短期借入金(1年以内に返済)で計上せず「長期借入金」で計上することをおススメしています

短期借入金で計上されている場合には 銀行の新規の借入審査では その融資をした資金が 社長さんに返済されることを加味しますので その分審査も厳しくなり おススメしていません 逆に 長期借入金の場合には 長期の社長借入金を「自己資本」に組み入れて判断する事がありますので 結果として会社の評価が良くなります

短期借入金・長期借入金 1文字違いの借入金ですが 銀行の印象も評価も劇的に変わります 今 会社へ貸付ている社長さんがいらっしゃれば 「長期借入金」での計上をおススメします。

借入・決算(申告)対策は日頃から №046

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経営悪化で書類も増える

赤字が続き現預金が減り 資金繰が厳しくなってから 銀行に借入にいく社長さんが多くいらっしゃいます 決算書や試算表を持参して尋ねるのは あたりまえのこととして認識はされていると思います

決算書や試算表は これまでの損益や資産状況を現したもので 将来の業績を予想したものではありません 銀行が赤字会社に融資をする場合に 把握しておきたいことは 返済ができるかどうかの将来のことです

将来 返済できるかどうかは いつ赤字が黒字に転換して どの程度の利益が見込めるのか また 返済中に資金ショートは起こらないのかどうかを知らずに 融資することはできません

そこで 重要になってくるのが 月次の損益計画書と資金繰表です 月次の損益計画書では 何月から赤字が黒字になるのかとか年間で 幾ら儲かるのかと言う将来の予測を書く資料です 一方 資金繰表は、現預金の出入だけで構成されており 現預金が足りなくなって資金ショートする月がないかどうかの予測資料になります

黒字であれば 決算書や試算表で借入を進めていきやすくなりますが 一過性の赤字でなく 経営の悪化による赤字は借入の書類も増え 手続にも時間が割かれ 計画の作成にも費用が掛かったりと 面倒なことが増えてきます 普段から 黒字体質を維持していく意識と行動が肝要になってきます。

借入・決算対策は日頃から №046

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会社からの借入は避ける

金融機関から借入をする場合は 決算書を提出します その決算書が借入の際の審査には大きく影響を与えることは多くの社長さんが認識していると思います

多くの中小企業は 財務的にも経営者と一体であるとみなされます 会社と社長さん間での金銭の貸し借りも 借入の審査には大きな影響があります 

社長さんが会社から借入をすれば 会社で借入した資金についても資金使途違反や公私混同の問題にもなり 信用保証協会などは 全額返済しなければ 次の保証ができない場合もでてきます

会社は「社会の公器」と言われ まず そこで働く社員の人生を支援していくことが求められます その会社の株主であり社長と言っても そこから借入をすることは「公私混同」でしかありません 社長さんが会社から借入をすることは止めた方が賢明です まずは公器の代表であることを自らが戒めることが求められます そして「塊より始めよ」を自ら実践し続けていくことが大切になります。 

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №045

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