見守り安心コラム

在庫(商品)管理でおカネを効率的に

在庫が多いとおカネが無くなります 例えば 100万円で商品を仕入れて150万円で販売するケースでは 売れるか売れないかに関わらず 先に仕入代金の100万円が必要です 100万円のおカネは在庫に姿を変えました 順調に売れていけば在庫はおカネに変わっていきますが 売れなければおカネになりません 

また 在庫の少ない場合の管理はコンピュータで可能です 搬入・搬出も人手も時間も最小限で済みますが 在庫が多くなれば多くなるほど 保管場所の賃料が増えたり コンピュータだけの管理では間に合わず ヒトの管理が必要にもなり要する時間も増えていきます 更に 流行遅れやリニューアルで商品価値が下がり 売れ残るリスクもあります この資金を銀行借入で賄っていると 借入額も増えそれに伴い利息の支払も増えていきます

在庫(商品)管理を漫然と行っていると 上記のようなことが見えていないことがあります 品切れで商機を逃すこともあって 多くの会社では 余裕を持ち過ぎた(過剰)在庫になっています できる限り少なくを実行できるかが 在庫(商品)管理の鍵であり おカネを効率的に運用させることに繋がります 在庫がおカネに与える影響は大です。

会社は生き物 借入(申告)決算対策は日頃から №018

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純資産(資本)を増やす

お子さんや親族に会社を続けて欲しいが もし断られた場合を想定して会社を売却する場合には 負債があると買い手が着きにくいから 借金を出来るだけ減らして売り易くした方がいいと 資金に余裕がでる毎に 借入金の償還を急ぐ社長さんがいらっしゃいます 手堅い一手だと思いますが 別の方法をおススメしています

それは 純資産(資本)を増やして事業の価値を上げる方法です 貸借対照表の左側の「資産」から右側の「負債」を引いたモノが純資産(資本)になります 今ある「資産」をすべて売却して現金化して「負債」を返済した後に残るものが純資産(資本)です

会社を売却する時に 純資産(資本)が多ければ多い程売り易くなります ですから 急いで借入金を返済して現金が少ない状態より 借入金もあるが預金も多い方が 運転資金にも余裕があり 返済できるだけの利益をあげられるビジネスモデルであることの証明にもなります そして 買い手も着き易くなります

では 純資産(資本)を増やす方法は? ですが それは最大限に「利益」をあげることです 毎年の決算の終わりに 税引後の利益は「利益剰余金」として純資産(資本)に組み入れられ自然と増加していきます もしあと数年後に後継者に継ぐ場合でも 売却する場合にでも 引継がれるメリットが大きくなります

事業承継や売却が近い場合は 決算対策で備品等の購入や 接待費を増やしたりの「経費」を増加させての節税をするよりも 過度な節税を避け 適正な利益を計上し納税して 現金を増やすビジネスモデルを構築させることこそが 次に繋がる最良の一手であると思います。 

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №017

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借金が原因で潰れた訳ではない⁈

借金で会社が潰れるとか 借金が多くなると会社が潰れる等の理由で 銀行借入を極力控えようとする社長さんがいらっしゃいます 借入と同時に借金も増えますが 現金も増えている筈です ですから借りただけでは会社は潰れません では なぜ会社が潰れるのでしょうか?

それは 借りたおカネを使い果たし返済ができなくなってしまったからです 例えば借りたおカネを 他の借金を返済したり 赤字の穴埋めをしたり 売上にはつながらない設備導入や おカネを増やそうと投資して失敗したりと 原因は 借金そのものではありません 本当の問題は借金ではなく 借りたおカネの使い方にあります

使い方を間違わなければ 会社は潰れません 仮に1,000万円を借りてそのまま使わなければ そのまま返済してもいいのです 但し利息は発生しますが 低金利の時代ですからそれも僅かなモノです しかも経費計上できますので損することもありません

銀行借入についても 無制限に借入が出来ることはなく その会社の返済財源も見極めたうえで審査し 貸付額を決定しますので 借りられるだ借りても心配はありません コロナ禍でもあり先が見通せない時ですから いざと云う時に備え 社長さんは 会社の為に一定額 借りてでもおカネを確保することが肝要です 借金が原因で会社は潰れません。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №016  

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利益は出てるがおカネが減っている

「利益は出てるが 現金が増えずに 逆に減っている感じがする」とお話される社長さんがいらっしゃいます 何か矛盾している現象のようにも思えるようですが 実はよく耳にするお話です 利益も出たからと 何か大きな資産 (車両・什器備品・機械類)を買い替えたり 銀行借入の返済を増やす等 利益に見合わない規模で行うと 当然おカネは減っていきます

特に 上記のケースに該当しない場合は 会社の売上げが伸びている状態です 売上が伸びている場合は 自然に売掛金も増え それに伴い 仕入れも増えて商品在庫も多くなります 売掛金や商品在庫が増えるほど 会社の資金繰りはタイトになっていきますので 徐々におカネも減っていく兆候が見られます

その兆候が少しでも見られた時は 足りなくなるおカネを予測して 銀行借入で資金繰りの準備をしておくことが肝要です 放っておくと「黒字倒産」にもなりかねません この準備ができずに 苦労する社長さんも少なくありませんので気を付けましょう 会社は生き物と云われます 病気の兆候と同じように早期発見で早期治療をです。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №015

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売上金の未回収に気を付ける

売上があがっても 代金の回収が遅くなると資金繰りが悪化します 未回収分相当の運転資金が増加するからです 売上を計上するまでには 仕入や販売に関する費用もかかり 売上後の代金回収は1秒でも早くと云われる所以ですコロナ禍で 観光や飲食業のみならず 取引をしている会社の業績も悪化しており ジワジワと各分野へ拡がっていくことが予想されます

こういった状況下では「売上金の未回収」が今後は増えるかもしれないと 警戒し備えることをおススメしていますまず 支払日が急に変わったり サイトが長くなったり 徐々に伸ばされている取引先が発生した場合には その代表者に直接会って事情を聞いたり 取引業者など周辺に聞き込み 情報収集をすることも必要です それでも中々状況が把握できない場合には 帝国データバンクなどのリサーチ会社に調査を依頼することも有効です 詳細な調査では それなりに費用も掛かりますが 簡易な情報提供の場合は 低額でも実施しています

売上は回収してナンボとも云われます 新規で取引する会社や取引額が大きくなってきた先 逆に取引額が小さくなってきた先等の状況を 色々な方法で把握しながら 回収サイトや支払い条件を再考していくことも肝要です このコロナ禍での「売上金の未回収」を警戒して 備えるだけ備え乗り切っていきましょう。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №014

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「利益剰余金」は利益の足跡

利益剰余金って そんなにウチの会社にはおカネは無いんだよと 誤解される社長さんがいらっしゃいます 利益剰余金=現金ではなく 「利益剰余金」は過去の利益の蓄積を知るための勘定科目になっています

決算で利益(当期純利益)が計上されれば その利益は翌期へ繰越されます これを「利益剰余金」といいます   逆に赤字で損失(当期純損失)が計上されれば 同様に翌期へ「繰越損失」として繰り越されます 貸借対照表に「利益剰余金」が計上されていれば その会社は収益力のある黒字会社と判断が出来ます

例えば 利益剰余金が1,000万円で 決算期が5期目であれば 平均して毎年200万円ぐらいの利益を計上しているんだなあと想像でがきます 冒頭の事例のように現金が1,000万円あるには直結しませんが 利益計上を続けた結果ですので5期前より 間違えなく現金は増えていると考えられます

会社の利益を増やすことは 会社の力も強くなり 何よりそこで働く 社長さんや社員さんの家族の幸せにも繋がっていきます 「利益剰余金」は会社の成長の足跡だけでなく 関わる人の成長の足跡でもあるのではないでしょうか「利益剰余金」の意義を活かしていくことが肝要です。

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №013

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借入金は利益で返済する

「借金があると心配だから」「借金は少ない方がいいに決まっているから」と銀行からの借入金を少しでも返済しておきたい コロナ禍でもあり 先行きが見通せない不安感も相まって 多くの社長さんから お話があります

手元の資金から少しでも返済しようとか 在庫や売掛金を減らしたり 中には固定資産を売って返済しようとの声も聞かれます 手元のおカネから返済した結果 資金がカツカツで会社を廻すことになってしまったり 不良在庫や回収できない売掛金を処分することはいい事ですが 仕入を減らしたため極端な過少在庫で商機を失ったり 回収条件を厳しくした結果 取引量が減少したり 有用な資産を売却して現金化するのは経営再建の局面での話で 平時にすることではありません  例示されたこれらの方法は おススメできません

では どうするのがいいのか? それはシンプルに「儲かる」こと 利益を少しでも多く出していくことが重要です そんなことはわかっている それは簡単じゃないと よく反論にあいますが 「では利益を出す術は 本当にもう何も無いのでしょうか?」 睡眠口座が多く資金が分散しているものを集中させたり 動きの悪い商品を特定したり人気商品を調査したりで売上げをアップさせたり 回収の遅れている先に督促状を発送して売掛金の回収を強化させたり と各分野で 利益を出す余地は意外と多いものです              

コロナ禍でもあり 今すぐ借金を減らしたい気持ちも理解できますが 経営には「前向きな借金」が必要です 借金をして会社を廻しながら利益を出す 経営を安定させながら現金を増やしていく 十分な現金を蓄えながら少しずつ借金を返していく 今更ながら 銀行がなぜ決算書の利益を重要視するんでしょうか?「借入金は利益で返済する」と考えられているからです 「小さくとも利益の積み重ね」が借入金を減らします。   

会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №012

上原輝夫(行政書士ヒューマンサポートオフィス) : プロフィール [マイベストプロ沖縄] (mbp-japan.com)

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お中元の贈答は取扱い注意‼

取引先が多くなると お中元や贈答品が多くなります であればチョットぐらい友人や知人が混じっても平気じゃないかとお思れる社長さんが多くいらっしゃいます これはベタな不正経理であり 贈答の20先を一括で購入した領収書があるから 大丈夫でしょと念を押されたりしますが おススメしていません                     

あくまでも領収書は形式的な要件を充たすだけなので 仮に税務調査で調査されたりする可能性もあると 認識をしていた方がいいと思います この1点だけで経理自体が不十分と思われ 全体に影響を及ぼす可能性もあります

私がおススメしているのは 領収書だけで終わるのではなく 贈答先リストを作成して 全先に手渡しではなく郵送することです リスト化していれば去年は贈った先なのか? いくらの何を贈ったのか? が明確になるうえ 郵送することで 自己消費してない証明にもなります このような仕組みを作れば 会社全体で私的流用することの防止にもなります 経理処理に限らず 経営で大事なことは「公明正大」です これは日頃からの意識が肝要です まずは身近なモノからでも 見直しては如何でしょうか                              

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借入れた資金は慎重に扱う

念の為に コロナ融資で借入したが それほど経営に影響を受けていない会社や事業所が数多くあります 政府系金融機関や民間金融機関による実質無利子融資の活用で手厚く資金繰りも確保され 運転資金を超える 必要以上で潤沢な資金が現預金としてストックされています この「金余り」に似た状況は「コロナバブル」とも呼ばれています

定期預金も年率0.003%の低金利で 100万円を1年間預けても税引後の利息収入はわずか24円弱です 借入れた資金を銀行に置いても意味が無いと 株式投資で運用する方も多くみられ 景気回復の実感が少ない「株高」の一因にもなっているようです

奇しくも 100万円をメガバンクの定期預金で運用するのではなく メガバンクの株式を購入し1年運用した場合は 証券会社への手数料や税金を支払っても 配当収入は6.800円余と定期預金の280倍にもなります 事例なようなことから 会社で借入れた資金を会社の資金ではなく 株式投資に廻すケースが多くなっています

コロナの収束が見通せない中 会社の資金は安易に運用すべきではありません 例えば 銀行から一部債務の返済を求められたり定期預金を依頼された場合は 無理のない範囲で協力することをおススメしています 銀行も貸付先の状況も把握しているので 取引に問題がない場合には 極端な返済や預金を求められることもありません お互いがいい間柄になるように 関係構築にも繋がります また 今はコロナの影響を受けてなくも 今後何らかの影響がある場合も想定して 借入れた資金は慎重に扱うことが肝要です 

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車両に関するモノは「車両費」一択に

車社会の沖縄では 会社や事業所で使用する車両は必須になっていますが 車両に付帯してくる費用は 多岐に亘ります 厳密に経理区分すると その勘定科目も数多く存在します 例を挙げるていくと ガソリン代(燃料費) 自動車税(租税公課) 車検・修理代(修繕費) 自動車保険料(保険料) 芳香剤・アクセサリー(消耗品費) 高速料金・ETC利用料(旅費交通費) 月極駐車代(地代家賃)コインパーキング利用料(旅費交通費)等です

これらを厳密に区分すると勘定科目が多くなり 経理処理が煩雑になります そこでおススメしているのが「車両費」です この科目を使用することで 車両に付帯してくる費用を 一つにまとめることが可能になります この費用はどの科目に該当するか調べたり 考えたりする時間も減ったり 決算期の科目チェックなど管理する煩雑さも解消されます

決算期の途中で変更すると 何かと作業も伴いますので 新しい決算の始まる期首に「車両費」の科目を創設して それ以外の科目を閉鎖すれば 移行もスムーズになります まとめて一択にすることで 車を維持するには 意外とおカネがかかっていると可視化されます 経費バランスを考えたり 見直ししたりするきっかっけにも役立ちます  車両に関するモノは「車両費」一択に を是非ご活用下さい。

会社は生き物  借入・決算(申告)対策は日頃から №009

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