見守り安心コラム

普通の人に普通じゃないことを

組織といえども 優れた人材を多数持つことはできません 大切なのはごく普通の人の知恵や能力を引き出し 心を合わせて成果へと結びつけていくことであると ドラッカーは云っています 普通の人の力をフルに引き出してこそ 組織は並外れた成果をあげることができる 「普通に人に普通じゃないこと」をです。

百言より一行動

技術者には 知識を駆使してものづくりに挑戦するタイプと 知識を駆使して理由を説明したいタイプがいるそうです ドラッカーは云っています「いかなる知識と云えども 行動に転化しない限り無用の存在である」また スティーブジョブズも「君は何かを生み出す人間か それとも言うだけの人間か」行動に移さない限り どんなアイデアも意味を持ちません ビジネスにおいて大切なのは 考えたことや口にしたことを どれだけ実行に移せるかです 百言より一行動。

スターに頼らないチーム作りを

「偉大なソリストばかりを集めたオーケストラが 最高のオーケストラとは限らない」とドラッカーは云っています どんな組織でも 最高の人材ばかりを揃えることはできません 仮に集めたとしても 全員が一丸となって目標や課題に取組まなければ「規律なき一流」となり「規律ある二流」にも勝つことはできません メンバーにベストな選手を集めるのではなく メンバーでベストなチームを作る スターに頼らないチーム作りこそ 多くの組織に通じる言葉ではないでしょうか。    

組織は強みの集合体

殆どの者は 独力で成果を上げられる程 多様な強みを持っていない 弱いからこそ仲間同士で力を合わせ 協力してやっていこうと云うのが組織の前提です ドラッカーは云っています 「各人に強みと弱みがあり 弱みを仕事や成果に影響させない個性として捉え 強みだけを構築させていくのが組織の役割である」と 組織とは強みを成果に結びつけ 弱みを無毒化するための集合体と云えるのではないでしょうか。 

話さず聞くに徹するで人は動く

ドラッカーは成果をあげる習慣として「話さず聞くに徹する」をあげています 会議で冒頭に目的を明かした後は 疑問に思ったことを聞く以外は殆ど発言をせず最後にまとめと挨拶をし 部屋に戻って会議の結論と宿題をメモにまとめ 担当者と期限を決めて出席者に届けたそうです その結果 会議はひらめきの連続で参加者は有意義な発言が多くなり活性化したそうです 自分が話したい時にこそ相手の話には耳を傾ける「話さず聞くに徹するで 人は動く」です。

変化せねば凡人化する

「名選手必ずしも名監督にならず」と云われるようなことは ビジネスの世界でもあります 有能な社員が期待され管理職になったところ パッとした成果が上がらず「凡人化」してしまう ドラッカーはその理由を 新しい任務に就いたにも関わらず 以前と同じやり方を続けたことによる失敗に過ぎない 過去の成功にとらわれ同じやり方をすると凡人化は避けられくなる そのうえで 人が有能であり続ける為には 考え・挑戦し・変化し続けることが何よりも大切であると 説いています また「迷選手必ずしも迷監督にもならず」です 変化をしなければ凡事化は避けれれません。

上司に頼らず自分で考える

「知識労働者は意思決定をしなければならない」とドラッカーは云っています 上司の指示に忠実であることは悪いことではありません 混乱した戦場で敵と遭遇した時に備え 上官は兵士に対処法を教えますが いざという時にどうするかを決めるのはその場にいる兵士一人ひとりです 仕事は自分で考えて行動するものです 指示待ち族には明日が危ぶまれます。

勇気を持って踏み出す

ドラッカーは云っています 「新しい何かを行うためには 天才である必要はなく それを動かす為に働こうという勇気が必要です 勇気を持って一歩を踏み出せば そこからやるべきは 信念を持って懸命に働くことだけです」と 最後はやはり 意味があるのは 才能ではなく勇気だということに気付かされる一言です。 

輝ける場所を知る

仕事で成果をあげるには 「強み」を知ることが大切であると云うのがドラッカーの考えですが 同じように重要だと指摘しているのが「自らがいかなる仕事を得意とするか」を知ることです 単独プレーか集団が得意か リーダーか補佐役か 大人数か少人数か 成果をあげるには自分が最も貢献できる場所を知り そこに自らを置くことがとても大切になってきます。

誰かが必ず見ている

偉大な大工は 見えないキャビネットの後ろにも 木材の切れ端などは使わない細部もで大事にすることが価値をおおきくする ドラッカーは云ってます「たとえ神々しか見ていなくとも 何事も完全を求めていかなければならない」人はしばしば 小さい仕事だからと軽んじたり 誰も気にしないからと手を抜くことがあります それは自分を裏切る行為です 仕事への信頼は 細部まで気を配る真摯さによって うまれてくるものです 誰かが必ず見ている。