見守り安心コラム

意思決定の多角的目線

ビジネスシーンでは、よく使われる言葉です、松下政経塾が出捐し広まったとされているようです。

鳥の目、、俯瞰的視点、、全体を見渡す目
虫の目、、凝視的視点、、物事の細部を見る目
魚の目、、専門的視点、、経験など一定の知識を積み上げた目

意思決定を迫られる際に、利用すると有効な判断に繋がると云われてます。
シンプルで奥深い言葉ですね。

不動産管理で家族信託を使う

アパートや駐車場をお持ちの方で、年齢的なこともあって、今後は家族に任せてみようと家族信託を使ってみようと、お考えの方へのアドバイスです。

まず、「今すぐ託してもいい資産」と「まだ託せない資産」とを分けたうえで、託してもいい資産を後継者へまず任せてみてはいかがでしょうか。後継者に託した資産であっても、あくまで、現所有者のモノとして今迄どうり収益をあげて、手許に温存することができます。
託す資産は、状況を見ながら、順次増やしていくことができます。託した資産については、もしも現所有者が認知症の事態になっても、託された後継者が管理し処分することもできます。
こういった方法で、家族信託を使えば、今すぐに、全てを任せきれない、親の想いを反映させながらも限られた範囲の中から、少しづづ資産管理の権限を承継することができます。

尊厳死と安楽死の違い

尊厳死とは、不治で末期に至った患者が、本人の意思に基づいて、死期を単に引き延ばすための延命治療
を断り、自然の経過のまま受け入れる死のこととされています。
一方、安楽死は回復の見込みがなく、苦痛の激しい末期傷病者に対して、本人の意思に基づき、薬物を投与
するなどして人為的に死を迎えさすこと。

安楽死が患者の「苦痛からの解放」の目的として、薬物などによって人為的に死をもたらすもので「積極的安楽死」と呼ばれるのに対して、尊厳死は「人間の尊厳を保って自然に死にたい」という患者の希望を叶えることを目的として人工的な延命措置をやめて自然な死を迎える「消極的安楽死」と呼ばれています。
このように「何が目的」であるのかと「どのように死を迎える」かが違いますので注意してほしいものです。

遺言書、財産少なくても揉めてます

遺産分割で揉めて家庭裁判所に持ち込まれた審判・調停の事件の74%が5,000万円以下の事件です。

そのウチの30%は1,000万円未満の事件です、やはり、これが庶民の現実ですね。ただ財産が少ないから揉めることが無いってのは、現実的でなく、単なる気休めですねぇ。書いてた方が安心です。

しかし1,000万円から弁護士費用が出ていってしまうを考えると、相当割高に思えます。亡くなった方の意思表示があれば、最終的に揉めても、費用0円で終わる可能性もあります。これは激安です。

イエスマンを排する

ある社長のぼやきです、「ウチの会社の幹部が頼りない」。
社長は会社の全体を把握しています。経理も営業も製造も全部です。それは当然です、それが仕事だからです。全体を見ることが出来なければ、経営はできませんから。
幹部の方はどうでしょう、経理部長は経理だけ、営業部長は営業だけになっていることが多いです。
そうすると、社長のような経営目線になりたくてもなれません。頼りないと思われても困りますって話です。

よくよく伺うと、経営の重要事項は、幹部の意見は参考にするが全部、社長が決めているとのこと。
社長、これをワンマンって言うんですよとアドバイスすると、幹部の誰もがこの会社を作ってきたのは社長だから社長が会社や業界のことを一番良く知っているから、判断には間違えがないと思うと口出しするなとか一切言ってもいないし、同調する意見が多く、ワンマンと言われるのは心外であると。

確かに、社長の性格は強気な感じはなく柔和で、ワンマンと云う印象もないのですが結果的にワンマン経営になっています。更にワンマン社長に典型的な幹部も結果的にイエスマン化しています。
社長が恐怖政治を敷いて意見が言えないイエスマンでなく、社長に任せればいいと責任転嫁のイエスマンになっています。ワンマン企業の特徴は後継者も居ないことです。このことも結果的に「ウチの幹部が頼りない」に繋がっています。

社長の人の好さが結果的にワンマン経営化した原因です。まず幹部には、その部門だけでなく会社全体を把握してもらう。そして経営の重要事項は幹部を集めて決定する。例え社長が決めても全体で決めた、幹部も関与とした、その感覚を共有する、こういった機能を持たせる会議やミーティングを開催すること。

そして何よりも、先に行うのはイエスマンを排すること。急に意見を出せと言っても難しいものです。
ただ、普段から意見を求めれば、考える習慣がつきます。幹部がイエスマンならその部下もイエスマン化しています。会社は社員の意見具申も取入れなければ必ず崩壊しますと、アドバイスしました。
見るからに強引なワンマン社長のワンマン経営はよく見聞きしますが、柔和な方でも結果的にワンマン経営になることもあるんだなぁと勉強ななりました。会社も色々、社長も色々ですね。

ビジネスマンの方向

今月が決算月で、年度末になる会社も多いと思います。この時期、業績達成を考えつつも自分の身の振り方や、方向性について、ビジネスマンの方々と話す機会が多いです。
不思議なもので、忙しい時は、ひとつの事を集中して考えた方がいいのですが業績に目が向き、達成することを考えれば、考える程、仕事がクローズアップされ今後のことについても併せて考えるので、どうしても、今の仕事でいいのか?とか、今の仕事をスキルアップさせるには何をすればいいのか?等の方向を考えます。

コーチングでもアドバイスするのは、本当はどうしたい?から始めていきます、制限がなければありたい姿を想像してもらい、後押しをしていきます。子供がいるため会社は辞められない
転職して失敗したらどうしよう、資格を取りたいがスクールの費用が高く子供の貯金を取り崩す必要がある等、様々な制限があります。そうした中から、どうありたいかをどうやって達成していくか、どんな方法があるか頭を整理してもらい、そして何から始めるかを発見してもらい、進んでいくことを応援していきます。
来月からは新年度で、人事異動があったり、新入社員が入ったりと、新しい事が始まることの背景もあり方向を模索していく思考になり易い季節になってきいます。

公正証書遺言

ご自分で記入される「自筆証書遺言」ですが、今年の7月10日からは法務局で預かってもらえるサービスも予定されています。内容が明らかになり次第、お知らせしたいと思います。

自筆証書遺言に比べ任せて安心、安全、確実なのが公正証書遺言です。
公証人(法務大臣が任命)という法律のプロの前で作成します。
公証人役場で保管をしてくれますので紛失や改ざんや偽造の心配がありません。

また、検認という家庭裁判所で遺言書の確認をすることも必要ありません。
自営業をされている方や75歳以上の高齢者や財産が2種類以上ある方には公正証書遺言をお勧めしています。
財産の価額によって手数料が多くなり、証人も2名必要ですが公証人が関与することで法的にも有効な遺言書になります。

尊厳死の概念

延命のための人工的な、生命維持手段が開発され、人工呼吸器や点滴鼻孔チューブからの栄養補給によって生命の延長が可能になった反面として、回復見込みが無くなったあとまで無益な延命を続けることが、かえって患者の尊厳を害することになるのではないかという、問題が広く世間に伝わり理解されるようになった概念です。

「実際に行われている尊厳死の5つ」
胃ろうの中止
中心静脈栄養法などの点滴の停止
人工透析の中止
人工呼吸器を外す
抗がん剤投与中止

法制化も難しいですが、何よりも患者の意思に沿った治療であってほしいと思います。

記憶に残り生き残る

事務機販売をしている社長さんの格言です。

大手コピー機の販売代理店ですが、県内に同メーカーの複数の代理店があり又別メーカーの販売会社もあり、競合は熾烈で、各コピー機のメーカー間の性能の差も殆どありません。
その中で、どうやって生き残っているかというと、お客さんの記憶に残る「忘れられないサービス」を提供して生き残るということです。内容は秘密事項とのことですが、大手企業は価格競争があるということから足を踏み入れず、少人数の事業所をターゲットに営業を展開しているそうです。

事務所の女性事務員と懇意するため、営業社員は男性ですが、メンテナンスを女性社員に実施させ月1回のメンテ訪問は女性社員に実施させ珍しさも相まって、事務員と懇意になり事務用品の注文が来たりと成果をあげています。また男性社員は契約の際に、本人確認で代表者の免許証を見せてもらった際に誕生日を記憶し、誕生日にはケーキを届けるといったサービスで、お客様に「忘れられない」存在を実践しているとのことでした。これ以上言えないが、もっとサービスがあるとのことです。
熾烈競合の中にあっても勝ち残る工夫は色々とあります。記憶に残り生き残るいい格言です。

重要性を理解させる

不動産会社の経営者のお悩みです。

業務上、どうしても、宅地建物取引士の資格が必要である。売買の場合には、お客さまへ重要事項の説明は資格者でなければできない。社内に2人資格者がいるが、その仕事が、2人にしかできない仕事、であってはよくない。
他の社員にも資格を取得するように何度も話をしているが、その場では分かったというが言うが、何ら勉強している様子もない。資格を取得すれば、資格手当も出すし、仮に会社を辞めて、よそで勤める場合も、自分で開業するにしても役立つ資格である、取得して得はあっても絶対に損はない。分かってて行動しないは何故なの?

働いている立場であれば、本当に恵まれた話だなと、私もこんな会社で勤めたかったと思いました。
経営者も、大変であるなと、思いつつ要因を考えました。勉強する時間を他にあてたいとか、他に取り組んでいることがあるのだろうかと、色々と考えました。何か好きなことをやりつつ取得すれば、損もしないのに、なぜ取得しないのか?

本当は分かってない、分かったつもりになっているだけではないかと、内容は理解したかもしれません。
しかし、重要性を理解していません、その社員は5年以上勤める30代と40代の社員ということで他の業界への転職の予定もないそうです。5年以上勤務のキャリアで資格を取得すれば、次に転職したとしても評価に値します。
いずれにしても、本人がこの資格を取得することが、重要なことであると、理解してないのは明らかです。仕事を続けるのも、よそで働くのも、転職するにしても、資格を取得する重要性を理解させるのが大切ではないでしょうか。
大切なのは重要性の理解です。