借入れた資金は慎重に扱う
念の為に コロナ融資で借入したが それほど経営に影響を受けていない会社や事業所が数多くあります 政府系金融機関や民間金融機関による実質無利子融資の活用で手厚く資金繰りも確保され 運転資金を超える 必要以上で潤沢な資金が現預金としてストックされています この「金余り」に似た状況は「コロナバブル」とも呼ばれています
定期預金も年率0.003%の低金利で 100万円を1年間預けても税引後の利息収入はわずか24円弱です 借入れた資金を銀行に置いても意味が無いと 株式投資で運用する方も多くみられ 景気回復の実感が少ない「株高」の一因にもなっているようです
奇しくも 100万円をメガバンクの定期預金で運用するのではなく メガバンクの株式を購入し1年運用した場合は 証券会社への手数料や税金を支払っても 配当収入は6.800円余と定期預金の280倍にもなります 事例なようなことから 会社で借入れた資金を会社の資金ではなく 株式投資に廻すケースが多くなっています
コロナの収束が見通せない中 会社の資金は安易に運用すべきではありません 例えば 銀行から一部債務の返済を求められたり定期預金を依頼された場合は 無理のない範囲で協力することをおススメしています 銀行も貸付先の状況も把握しているので 取引に問題がない場合には 極端な返済や預金を求められることもありません お互いがいい間柄になるように 関係構築にも繋がります また 今はコロナの影響を受けてなくも 今後何らかの影響がある場合も想定して 借入れた資金は慎重に扱うことが肝要です
会社は生き物 借入・決算(申告)対策は日頃から №010