二代目社長の嘆きや焦り
父親の会社を継ぐ目的で、会社に入って10年が経過し、二代目社長になったにも関わらず、経営を担うこともままならず、重要な決定にも、父親である会長が関与して、影響力を及ぼし、焦りや嘆きの感情でストレスを抱えるケースが多く発生します。 そんな時にアドバイスをしているのが、焦らないことです。言い方は良くないのですが、会長の元気な時間は、これからそう長くは続きません。年齢的に体力や思考力は確実に衰え、顕著に現れてきます。引退も視野に入ってくるのであせらないことです。 次にアドバイスをしているのが、「反面教師」とすることです。現在の二代目社長として、会長から受ける、嘆きや焦りの感情や、経営判断でダメだったところ、ストレスを抱えた点を、細かく記載し、記録を残していくことがおススメです。書くことによって、ストレスの緩和に繋がり、会長が引退する時に見返すことで、会長の悪い点や、経営の改善点を把握でき、今後の経営に活かすことができます。 時間が経てば、会長も引退し、名実ともに社長になります。今、抱る嘆きや焦りの感情は、決して無駄になることはなく、一人前の社長を育む時間として流れています。そして、二代目から三代目に受け継がれるとき、この経験は、何よりも力を発揮するものとなります。